三つの連載を同時進行するために、一日から十五日までは枚数が多いAの、それから二十日までは短いコラムであるBの、残りの月内に枚数に融通のきくCの原稿をやっつける、みたいなサイクルで毎月やっていて、それが五輪進行とやらで崩れた、みたいなことをルールーは話した。それはルールーがつぶやいていたのと同じ内容の話だったが、ほんの数時間で消したから、彼女は、私がそのツイートを見ていたことをたぶん知らない。
それやったら来おへんでもよかったやん。ミツカくんは素っ気なく言う。引っ越した先々でその土地のチームを応援することにしているミツカくんは、もちろんというか、生まれてからずっと住んでる日本を応援していて、なんとか無失点に抑えてはいるものの押されっぱなしの試合展開に、やや不機嫌になっていた。
気晴らしだよ気晴らし。ルールーもやさぐれた感じで言い、さも何でもないことのように、あとこないだ約束したし、と付け加えた。
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